
英検協会から高校生の英検1級、準1級、2級の受験者数、
合格率が大幅にアップしたとの発表がありました。
高校生の英検1級、準1級の受験の実態
こちらに出ています。
↓
高校生1級・準1級・2級の受験者数、および合格率 昨年度同回次より大幅アップ!!
この報告によれば、高校生で英検1級を受験したのが1,160人で
合格者は338人、準1級は受験者が12,285人で合格者は1,986人
ということになります。
(合格者数はデータを基に計算しました)
興味深いのが、英検1級の1次試験の合格率が44%と高いのに、
準1級の合格率は18%とかなり低いということです。
やはり1級を受験する学生の英語力はかなり高いと
いうことでしょう。
中高校生の英語力の実態
私は高校生の英語指導をしていますが、生徒の英語力の差は
年々大きくなっているように感じます。
中学校で英語につまづき、中一レベルの英文が書けない生徒もいる一方、
中学生で英検2級、高1、高2で英検準1級に合格する生徒もいます。
後国立、私立の中学校、高校に通う子供の多くは塾、予備校に通って
学習しますので、平均的な英語力が高いです。
最近はリスニング、スピーキングにも力を入れている
予備校、塾が多いことも、子供たちの英語力アップに
大きく貢献しています。
高校生で英検1級、準1級を取得する子供の多くは
幼少期から英語を習っていますが、
中学校から英語を始めても高い英語力を身につけることは
可能です。
実際に私が指導したケースでも、早期英語教育を受けず
公立中学校、高校に通い、高1で英検2級に合格した子も
います。
今教えている中1の生徒も、中学校から英語を
学び始めて、半年で英検4級に合格しました。
このまま順調にいけば、中2の6月に3級、中2の1月に準2級、
中3の中に2級には合格するでしょう。
英語力が伸びるどうかは、本人の学習意欲次第です。
英語指導者は、指導法を工夫し、どのようにして子供達に
英語に興味を持たせるかが大切です。
高校生の英語力の現状
ここまでは比較的高校生の英語力の実態の良い面を書いてきましたが、
全体的には高校生の英語力は上がっていません。
統計を見ると、
- 高校生の約6割が英語が嫌い
- 高校生の英検準2級取得率は約33%
- 高校生の英検準2級取得率は約2%
文科省はグローバル人材育成に向けの成果指標として高校卒業時に
英検準2級~2級程度以上としています。
現実は上に示したように理想とは程遠いです。
全国の小中高の現場における英語の4技能英語教育改革は
教える側の教員が、問題のある生徒の家庭への対応や、
各報告書の作成や文科省からのアンケート等あまりにも諸業務の
負荷が多すぎて、英語教育改革どころではないのが現状です。
文科省が掲げた目標を達成するためには、民間の英語教育機関
とも協力して英語教育改革を進めていくことが必要だと私は考えます。
まとめ
高校生の英検1級、準1級の合格者が増えているのはとても
喜ばしいニュースです。
一方で高校生の英語力全体の底上げも大きな課題です。
私も微力ながら子供たちの英語力が上がるように努力致します。
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