英語化は愚民化 感想

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2017-02-27_153202

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こちらの本を読了しましたので、感想を簡単に書きます。

 
英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる (集英社新書)

 

 

 

 

 

施光恒氏の主張

 

 

個々人の意志とは無関係に社会の第一線が英語化されれば、

知的な活動を日本語で行ってきた中間層は没落し、

格差が固定化されてしまう。

 

 

 

多数の国民が母国語で活躍してこそ国家と経済が発展する

という現代政治学の最前線の分析と逆行する道を日本は歩もうとしている。

 

 

 

このままでは「愚民化」を強いられた国民はグローバル資本

に仕える奴隷と化してしまうのではないか。

 

 

 

我々は、英語化に踊らされ、先人の努力を、将来の日本人を、

そして自分たち自身を、裏切ってはならないのだ。

 

 

 

この本で印象に残った箇所と私の所感

 

 

この本では様々な角度から英語化がもたらす悪影響について

論じていますが、私が特に気になったのが、英語化が日本の良さと

強みを破壊してしまうという点です。

 

 

(以下太字は本書からの引用です。)

 

 

 

言語は単なる「ツール」以上のものである。

言語は使う人の自我のあり方(自己認識)に影響を

及ぼす。それだけでなく、言語の使い手の世の中の

見方全体を変えてしまう可能性がある。

 

 

 

最近英語は単なる「ツール」に過ぎないのだから

早くから学ぶに越したことはないという意見が

良く聞かれますが、言語は個人の自我、物の見方に

大きな影響を与えるものですから、英語教育についても

慎重に考える必要があります。

 

 

 

施氏は言語間で異なる道徳のとらえ方にも言及しています。

 

 

日本では「思いやり」「気配り」「譲り合い」と言った価値が

強調される傾向が生じる。状況認識や他社との関係性の認識が

先で、それに応じて臨機応変に自分を規定していくという

柔軟な日本人の自己認識のあり方は「思いやり」「気配り」

「譲り合い」の精神を育みやすい。

 

 

 

他方、英語を母語とする人々であれば、

自己は最初から中心に位置するので、

複数の人々の自己主張は前もって調整されず、

衝突しやすいことが前提とされやすい。

そこで英語圏だと、互いの自己主張のぶつかり合いを

事後的に調整する「公平さ」という理念や、それを

体現する法律やルールの明記や順守(最近の言葉で言えば

「コンプライアンス」)が強調される傾向がある。

 

 

 

上記の主張で重要なのは、どちらが良いという問題では

ありません。

 

 

 

言葉が違えば道徳観が違うという事実です。

施氏は、日本が「英語化」されることで日本人が持っている

素晴らしい道徳観が失われるのではないかと危惧されています。

 

 

 

海外の日本語研究者や日本語教師、あるいは日本語学習者の

間では以前から、「日本語を学ぶと、性格が穏やかになる」、

「人との接し方が柔らかくなる」ということが指摘されていた

そうだ。

 

 

日本語の持つこうした「人を優しくする力」に着目して、

鈴木氏は「タミタゼ効果」と名付けた。「日本語、日本文化というのは

悪く言えば人間を軟弱にする、よく言えば喧嘩とか対立、対決とかが

できにくい平和的な人間にしてしまいがち」だというのだ。

 

 

 

私自身も英語で話している時の方が、攻撃的になっているように

感じます。言葉の持つ特性の違いは性格にも影響を与えます。

私達は言葉と国民性との関連にも目を向けなければいけないと

思います。

 

 

 

母語での思考こそ、創造力の源泉である。結果的に

大学の授業での英語化は、日本の大学の国際競争力の強化

どころか、日本の学術文化の著しい衰退を招くことに

つながるだろう。これは文系、理系を問わずにいえることだ。

 

 

 

 

私も大学や高校、中学における授業の英語化にも強い危惧を

覚えています。

 

 

 

特に大学で学ぶ内容が専門性が高く、母語で理解するのも大変なのに

英語で授業が行われれば、理解はさらに困難になります。

 

 

 

大学での授業が英語化されれば、必然的に大学の講義レベルは下がっていきます。

 

 

 

私の生徒の中学校では英語の授業がすでに英語で行われています。

その生徒は比較的英語が得意(中三で英検準2級を取得)ですが、

授業の内容がさっぱり理解できず、英語が嫌いになりつつあると

言っています。

 

 

 

日本語を使わなければ、英語力が上がるという幻想から

早く目を覚ましてほしいと心から思っています。

 

 

 

 

日本人が母語でない英語で、英語を母語とするアメリカ

などの英語圏の人々と各分野で本気で勝負したとしても

勝てるものはほとんどいない。

 

 

 

これは言うまでもないことです。私も含めて大多数の日本人が

これからどんなに必死で英語を学んでも、ネイティブスピーカーと

互角に渡り合えることはほぼ不可能です。

 

 

 

私達は日本が持っている良さを活かして国際社会で勝負すべき

だと私は考えます。

 

 

 

日本が訴えるべき理想的な世界秩序とは、各国が自国民の幸福を

願い、自国の言語や文化、発展段階などを大切にし、特色ある

国づくりをそれぞれ行っていくことのできる多元的な秩序なので

ある。

 

 

 

グローバル化=英語化ではないと私も思います。

現在の世界情勢を見れば分かりますが、グローバル化

が進めば進むほど、各国の利害が衝突します。

 

 

 

グローバル社会では、多元的な価値観や秩序を尊重しなければ

いけないのではないでしょうか?

 

 

 

 

日本が今後なすべきは、日本の国づくりについて言えば、

この様ような環境(日本語だけで豊かに暮らせる)を

作り上げた先人の叡智と苦労に感謝すると同時に、

この恵まれた日本語環境をさらに発展させ、次の世代に

引き継いでいくことことである。

 

 

 

全く同感です。日本は今までの歩みを大事にして

今後も日本が発展していくことができる独自の道を

探すべきだと私は考えます。

 

 

 

まとめ

 

 

最後にお伝えしたいのは、この本は英語を学ぶ必要はない

ということを言っているのではないということです。

 

 

 

この本の著者の施氏は、イギリスに留学されていて、

留学はとても有意義な経験だったと述べておられます。

 

 

 

小学校での英語必修化や企業における英語公用語は

日本の競争力を落とす可能性が高いので、止めるべきだと

主張されています。

 

 

 

明治時代の先人たちは英語を通じて西洋の技術を取り入れ、

その結果日本は近代化に成功しました。

 

 

 

その明治の先人の精神は和魂洋才です。

 

 

 

和魂洋才:日本古来の精神を大切にしつつ、西洋からの

優れた学問・知識・技術などを摂取・活用し、

両者を調和・発展させていくという意味の言葉

 

 

 

私も和魂洋才の精神を大切にしつつ、英語を学んでいきたいと

考えています。

 

 

 

早期英語教育や企業の英語公用語化の何が問題かということを

知りたい方は是非本書を読んでみてください。

 

 

 

 

英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる (集英社新書)

 

 


 

 

 

 

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